当座預金出納帳と銀行勘定調整表 - 練習問題
当座預金出納帳の記入方法、銀行勘定調整表の作成方法、銀行残高と帳簿残高の不一致原因の処理についての理解度を確認する練習問題です。
理解度チェック
このレッスンで学んだ内容を、練習問題で確認しましょう。全部で10問あります。
問題1(○×問題)
当座預金出納帳は、当座預金の入出金を日付順に記録する補助記入帳である。記載項目には、日付、摘要、借方(増加)、貸方(減少)、借または貸、残高の6つがある。
問題2(○×問題)
当座預金出納帳において、当座預金が増加する取引は借方欄に、減少する取引は貸方欄に記入する。通常は借方残高だが、当座借越が発生すると貸方残高となり、「借または貸」欄に「貸」と記入する。
問題3(選択問題)
銀行勘定調整表の主な目的として、最も適切なものはどれか。
問題4(○×問題)
時間外預入とは、企業が夜間金庫などで銀行の営業時間外に預け入れた場合のことで、企業側は預入時に記録するが、銀行側は翌営業日に処理するため一時的に不一致が生じる。この場合、修正仕訳は不要である。
問題5(選択問題)
企業が小切手100,000円を振り出したが、受取人がまだ銀行に呈示していない場合(未取付小切手)、銀行勘定調整表での処理として正しいものはどれか。
問題6(○×問題)
未取立小切手とは、企業が受け取った小切手を銀行に預けたが、まだ銀行が取り立てていない場合のことで、企業側では記録済みだが銀行側ではまだ処理されていない。この場合、銀行側の残高に加算して調整し、修正仕訳は不要である。
問題7(選択問題)
企業が小切手60,000円を振り出したが、受取人にまだ渡していない場合(未渡小切手)、適切な処理として正しいものはどれか。
問題8(選択問題)
12月31日時点の当座預金残高は、企業の帳簿が500,000円、銀行の残高証明書が560,000円である。不一致の原因は次の通り。①時間外預入30,000円、②未取付小切手50,000円、③連絡未通知(受取利息の入金)40,000円。適正残高はいくらか。
問題9(選択問題)
次の項目のうち、企業側で修正仕訳が必要なものはどれか。
問題10(○×問題)
銀行勘定調整表を両者区分調整法で作成した場合、企業側の適正残高と銀行側の適正残高は必ず一致する。もし一致しない場合は、調整項目の分類や計算に誤りがあることを意味する。
お疲れさまでした!
全問正解できましたか?間違えた問題は、もう一度テキストを読み返して理解を深めましょう。
復習のコツ
間違えた問題がある場合は、該当箇所のテキストをもう一度読み直してください。特に銀行勘定調整表での調整項目の分類(企業側か銀行側か、修正仕訳が必要か不要か)は試験頻出のポイントです。
- ✓当座預金出納帳: 当座預金の増減を日付順に記録する補助記入帳
- ✓記載項目: 日付、摘要、借方(増加)、貸方(減少)、借/貸、残高の6つ
- ✓当座借越: 残高がマイナスになったら「貸」と記入
- ✓銀行勘定調整表: 企業残高と銀行残高の不一致原因を明らかにする表
- ✓両者区分調整法: 企業側と銀行側の適正残高が必ず一致
不一致原因の分類(修正仕訳の要否):
| 項目 | 調整側 | 加算/減算 | 修正仕訳 |
|---|---|---|---|
| 時間外預入 | 銀行側 | 加算 | 不要 |
| 未取付小切手 | 銀行側 | 減算 | 不要 |
| 未取立小切手 | 銀行側 | 加算 | 不要 |
| 未渡小切手 | 企業側 | 加算 | 必要 |
| 連絡未通知(入金) | 企業側 | 加算 | 必要 |
| 連絡未通知(出金) | 企業側 | 減算 | 必要 |
※ 黄色は銀行側調整(修正仕訳不要)、赤色は企業側調整(修正仕訳必要)
銀行勘定調整表の作成手順(両者区分調整法):
- ステップ1: 企業の帳簿残高と銀行の残高証明書の金額を確認
- ステップ2: 不一致の原因を特定し、企業側か銀行側かに分類
- ステップ3: 企業側の調整 - 帳簿残高に加算・減算して適正残高を計算
- ステップ4: 銀行側の調整 - 銀行残高に加算・減算して適正残高を計算
- ステップ5: 企業側と銀行側の適正残高が一致することを確認
- ステップ6: 企業側の調整項目について、必要な修正仕訳を行う
修正仕訳の例:
| 状況 | 修正仕訳 |
|---|---|
| 未渡小切手 (買掛金30,000円) | (借方)当座預金 30,000 (貸方)買掛金 30,000 |
| 連絡未通知 (利息10,000円入金) | (借方)当座預金 10,000 (貸方)受取利息 10,000 |
| 連絡未通知 (手数料5,000円引落) | (借方)支払手数料 5,000 (貸方)当座預金 5,000 |
覚え方のコツ:
- ✓時間外預入・未取付・未取立 → 銀行側調整(修正仕訳不要)
- ✓未渡・連絡未通知・誤記入 → 企業側調整(修正仕訳必要)
- ✓銀行側調整は「時間が経てば自然に一致」するもの
- ✓企業側調整は「企業が記録漏れ・誤りをしている」もの
試験でよくあるミス:
- ✗企業側と銀行側の分類を間違える
- ✗加算・減算を逆にする(特に未取付小切手は減算)
- ✗適正残高の一致確認を忘れる
- ✗修正仕訳の要否を間違える
- ✗未渡小切手と未取付小切手を混同する
重要ポイントまとめ:
- ✓当座預金出納帳は補助記入帳の一種
- ✓増加は借方、減少は貸方に記入
- ✓銀行勘定調整表は不一致原因を明らかにする
- ✓両者区分調整法では適正残高が必ず一致
- ✓銀行側調整(修正仕訳不要): 時間外預入、未取付小切手、未取立小切手
- ✓企業側調整(修正仕訳必要): 未渡小切手、連絡未通知、誤記入
次のステップ:
当座預金出納帳と銀行勘定調整表をマスターしたら、次は仕入帳・売上帳を学習しましょう。商品売買に関する補助簿の記入方法を習得します。