商品有高帳 - 練習問題
商品有高帳の記入方法、先入先出法と移動平均法の違い、払出単価の計算方法についての理解度を確認する練習問題です。
理解度チェック
このレッスンで学んだ内容を、練習問題で確認しましょう。全部で10問あります。
問題1(○×問題)
商品有高帳は補助元帳に分類され、商品の種類ごとに受入(仕入)・払出(売上)・残高を数量・単価・金額で記録する帳簿である。リアルタイムの在庫管理や決算時の期末商品棚卸高の把握に役立つ。
問題2(○×問題)
商品有高帳は、すべて仕入原価で記入する。受入(仕入)は仕入原価、払出(売上)も仕入原価、残高も仕入原価で記入し、販売価格(売価)は記入しない。
問題3(選択問題)
先入先出法(FIFO)の基本的な考え方として正しいものはどれか。
問題4(選択問題)
移動平均法における平均単価の計算式として正しいものはどれか。
問題5(選択問題)
先入先出法で商品有高帳に記入する。前月繰越80個@100円、4月5日仕入40個@120円、4月10日売上90個。4月10日の払出金額として正しいものはどれか。
問題6(選択問題)
移動平均法で商品有高帳に記入する。前月繰越100個@200円、4月5日仕入50個@220円、4月10日売上120個。4月10日売上後の残高として正しいものはどれか。(円未満四捨五入)
問題7(選択問題)
先入先出法と移動平均法の違いについて、正しい記述はどれか。
問題8(選択問題)
仕入値引き(仕入戻し)が発生した場合、商品有高帳での処理として正しいものはどれか。
問題9(選択問題)
売上値引き(売上戻り)が発生した場合、商品有高帳での処理として正しいものはどれか。
問題10(○×問題)
商品有高帳による在庫管理は、欠品の防止、過剰在庫の防止、正確な利益計算、不正の発見など、企業経営において非常に重要である。実地棚卸と帳簿残高を比較することで、盗難や紛失、記録ミスを発見できる。
お疲れさまでした!
全問正解できましたか?間違えた問題は、もう一度テキストを読み返して理解を深めましょう。
復習のコツ
間違えた問題がある場合は、該当箇所のテキストをもう一度読み直してください。特に先入先出法と移動平均法の計算方法、仕入原価での記入、値引き・戻りの処理は試験頻出のポイントです。
- ✓商品有高帳: 補助元帳で商品ごとの受入・払出・残高を記録
- ✓記入はすべて仕入原価(売価ではない)
- ✓先入先出法: 古いものから順に払い出す
- ✓移動平均法: 仕入のたびに平均単価を計算
先入先出法と移動平均法の比較:
| 項目 | 先入先出法 | 移動平均法 |
|---|---|---|
| 基本的な考え方 | 古いものから順に売れる | 仕入のたびに平均単価を計算 |
| 払出単価 | 古い仕入の単価 | 計算した平均単価 |
| 残高の単価 | 複数の単価が並ぶことがある | 常に1つの単価 |
| 記入の複雑さ | 複雑(複数行になる) | シンプル(1行) |
| 計算の手間 | 少ない | 多い(毎回計算) |
| 適した商品 | 生鮮食品など | 工業製品など |
先入先出法の計算手順:
例題:
- • 前月繰越:80個 @100円 = 8,000円
- • 4月5日仕入:40個 @120円 = 4,800円
- • 4月10日売上:90個
払出の計算:
- まず古い順から:前月繰越80個 @100円 = 8,000円
- 次に新しい順から:4月5日仕入10個 @120円 = 1,200円
- 払出合計:90個、金額 = 8,000円 + 1,200円 = 9,200円
残高:
4月5日仕入の残り:30個 @120円 = 3,600円
移動平均法の計算手順:
計算式:
新しい平均単価 = (受入前の残高金額 + 今回の受入金額) ÷ (受入前の残高数量 + 今回の受入数量)
例題:
- • 前月繰越:100個 @200円 = 20,000円
- • 4月5日仕入:50個 @220円 = 11,000円
平均単価の計算:
平均単価 = (20,000円 + 11,000円) ÷ (100個 + 50個)
= 31,000円 ÷ 150個
= 206.666…円
→ 206円(円未満四捨五入)
売上時の払出:
常に最新の平均単価(206円)を使用します。
仕入値引・売上値引の処理:
| 項目 | 記入欄 | 理由 |
|---|---|---|
| 仕入値引・仕入戻し | 払出欄 | 仕入が減る = 在庫が減る |
| 売上値引・売上戻り | 受入欄 | 販売が減る = 在庫が増える |
※ 記入時の単価は、直前の仕入単価または払出単価を使用します。
試験でよくあるミス:
- ✗払出を販売価格(売価)で記入してしまう(仕入原価で記入すべき)
- ✗先入先出法で新しいものから払い出してしまう(古いものから払い出すべき)
- ✗移動平均法の計算ミス(端数処理を忘れる、計算式を間違える)
- ✗仕入値引を受入欄に記入してしまう(払出欄に記入すべき)
- ✗売上値引を払出欄に記入してしまう(受入欄に記入すべき)
記入のポイント:
- ✓すべて仕入原価で記入(売価は使わない)
- ✓先入先出法:古い単価から順番に払い出す
- ✓移動平均法:仕入のたびに必ず平均単価を計算
- ✓端数処理の指示を確認(四捨五入、切り捨て、切り上げ)
- ✓計算ミスを防ぐため、丁寧に検算する
在庫管理の重要性:
- 1. 欠品の防止 - 在庫が少なくなったらすぐに発注、販売機会の損失を防ぐ
- 2. 過剰在庫の防止 - 保管費用や廃棄リスクを減らし、適正在庫を維持
- 3. 正確な利益計算 - 決算時の期末商品棚卸高を正確に把握
- 4. 不正の発見 - 実地棚卸との照合で盗難・紛失・記録ミスを発見
実地棚卸との照合:
帳簿残高(商品有高帳):100個
実地棚卸(実際に数える):95個
差異:5個
→ 盗難、紛失、または記録ミスの可能性
→ 原因を調査し、適切な処理を行う
次のステップ:
商品有高帳の記入方法をマスターしたら、次は受取手形記入帳・支払手形記入帳を学習しましょう。手形取引を詳細に管理するための帳簿について学びます。