受取手形記入帳・支払手形記入帳 - 練習問題
受取手形記入帳と支払手形記入帳の記入方法、記入項目、総勘定元帳への転記、手形管理の重要性についての理解度を確認する練習問題です。
理解度チェック
このレッスンで学んだ内容を、練習問題で確認しましょう。全部で10問あります。
問題1(○×問題)
受取手形記入帳と支払手形記入帳は補助記入帳の一種である。仕訳帳や総勘定元帳では手形の金額しか記録されないが、手形記入帳では振出人、満期日、支払場所、てん末などの詳細情報を記録できる。
問題2(○×問題)
受取手形記入帳の主な記入項目には、日付、手形種類・手形番号、摘要、振出人、振出日、期日、満期日、支払場所、金額、てん末の各欄がある。簿記3級では約束手形のみが出題されるため、手形種類欄には「約手」と記入する。
問題3(選択問題)
受取手形記入帳と支払手形記入帳の記入項目の違いとして正しいものはどれか。
問題4(選択問題)
受取手形記入帳の摘要欄に記入する内容として適切なものはどれか。
問題5(選択問題)
手形記入帳の「てん末」欄に記入する内容として正しいものはどれか。
問題6(選択問題)
10月15日に振出日10月15日、期日60日後の約束手形を受け取った。満期日として正しいものはどれか。
問題7(選択問題)
受取手形記入帳から総勘定元帳への転記方法として正しいものはどれか。
問題8(○×問題)
簿記3級では約束手形のみが出題される。為替手形は出題されないため、手形記入帳の手形種類欄には必ず「約手」(約束手形の略)と記入する。
問題9(○×問題)
手形記入帳を正確に記入することは、支払期日の管理、債権・債務の把握、てん末の追跡、試算表との照合などの観点から非常に重要である。特に満期日を見逃すと不渡となり、企業の信用が大きく損なわれる。
問題10(選択問題)
11月5日、A商店に商品500,000円を売り上げ、同店振出し、支払場所B銀行、振出日11月5日、満期日1月4日(60日後)、手形番号第150号の約束手形を受け取った。受取手形記入帳の摘要欄に記入する内容として最も適切なものはどれか。
お疲れさまでした!
全問正解できましたか?間違えた問題は、もう一度テキストを読み返して理解を深めましょう。
復習のコツ
間違えた問題がある場合は、該当箇所のテキストをもう一度読み直してください。特に受取手形記入帳と支払手形記入帳の記入項目の違い、摘要欄とてん末欄の記入内容、満期日の計算は試験頻出のポイントです。
- ✓手形記入帳: 補助記入帳で手形取引の詳細を記録
- ✓受取手形記入帳: 振出人を記入
- ✓支払手形記入帳: 受取人を記入
- ✓簿記3級: 約束手形のみ(手形種類欄は「約手」)
受取手形記入帳と支払手形記入帳の比較:
| 項目 | 受取手形記入帳 | 支払手形記入帳 |
|---|---|---|
| 使用場面 | 手形を受け取ったとき | 手形を振り出したとき |
| 相手先の記入 | 振出人(手形を作成した人) | 受取人(手形を受け取った人) |
| 摘要欄 | 売上、売掛金、貸付金など | 仕入、買掛金、借入金など |
| 総勘定元帳への転記 | 受取手形勘定の借方 | 支払手形勘定の貸方 |
| てん末欄 | 決済、裏書譲渡、割引、不渡など(共通) | |
主な記入項目:
- 1. 日付 - 手形を受け取った日または振り出した日
- 2. 手形種類 - 簿記3級では「約手」のみ
- 3. 手形番号 - 手形に記載されている番号(例:第101号)
- 4. 摘要 - 取引内容(売上、仕入、売掛金、買掛金など)
- 5. 振出人/受取人 - 手形を作成した人/受け取った人
- 6. 振出日 - 手形が作成された日
- 7. 期日 - 何日後に支払われるか(例:60日後)
- 8. 満期日 - 実際に支払われる日
- 9. 支払場所 - 支払いが行われる銀行名
- 10. 金額 - 手形の額面金額
- 11. てん末 - 最終的な結果(決済、裏書譲渡、割引など)
満期日の計算方法:
例題:
振出日:10月15日、期日:60日後
計算手順:
- 10月の残り日数:10月31日 - 10月15日 = 16日
- 11月の日数:30日
- 合計:16日 + 30日 = 46日
- 残り:60日 - 46日 = 14日
- 満期日:12月14日
ポイント:
- • 振出日は日数に含めない(翌日から数える)
- • 月の日数を正確に把握する(大の月31日、小の月30日、2月は28日)
- • 計算ミスをしないよう丁寧に確認する
てん末欄の記入内容:
| てん末 | 意味 |
|---|---|
| 決済(または支払) | 満期日に無事に代金が支払われた |
| 裏書譲渡 | 受け取った手形を他社への支払いに使用した |
| 割引 | 銀行で割引した(満期前に現金化、手数料が引かれる) |
| 不渡 | 満期日に支払いがされなかった(重大な事態) |
※ てん末欄は、手形を受け取った・振り出した時点では空欄で、処理が完了した時点で記入します。
総勘定元帳への転記:
受取手形記入帳からの転記:
- 月末に受取手形記入帳の金額欄の合計を計算
- 総勘定元帳の「受取手形」勘定の借方に転記
- 摘要欄に「諸口」、仕丁欄に「受手1」などと記入
支払手形記入帳からの転記:
- 月末に支払手形記入帳の金額欄の合計を計算
- 総勘定元帳の「支払手形」勘定の貸方に転記
- 摘要欄に「諸口」、仕丁欄に「支手1」などと記入
試験でよくあるミス:
- ✗振出人と受取人を逆に記入してしまう
- ✗摘要欄とてん末欄の記入内容を混同する
- ✗満期日の計算ミス(月の日数を間違える)
- ✗手形種類欄に「約束手形」と書いてしまう(「約手」と略すべき)
- ✗総勘定元帳への転記で借方・貸方を逆にする
記入のポイント:
- ✓受取手形記入帳は振出人、支払手形記入帳は受取人
- ✓摘要欄は取引内容、てん末欄は最終結果
- ✓手形種類欄は必ず「約手」(簿記3級)
- ✓満期日の計算は丁寧に確認する
- ✓月末に一括転記(受取手形は借方、支払手形は貸方)
手形管理の重要性:
- 1. 支払期日の管理 - 満期日を見逃すと不渡となり、企業の信用が失墜
- 2. 債権・債務の把握 - 誰からいくら受け取るか、誰にいくら支払うかを明確化
- 3. てん末の追跡 - 手形が決済、裏書譲渡、割引のいずれで処理されたかを記録
- 4. 試算表との照合 - 手形記入帳の残高と試算表の残高を照合し、記帳ミスを発見
※ 不渡を2回起こすと銀行取引停止処分となり、事実上の倒産状態になります。
次のステップ:
受取手形記入帳と支払手形記入帳の記入方法をマスターしたら、次は固定資産台帳を学習しましょう。固定資産の取得から売却までを記録する重要な補助簿について学びます。